先に結論。
「全部出せないなら“全部出しを小さく刻む”」が合言葉です。モノはモノ別に少量ずつ一時退避→要・不要・保留の3分類→定位置づくりの順で進めると、狭い部屋でも安全に片付けが進みます。
こんまり®メソッドが伝える「場所別ではなくモノ別で出して量を把握する」考え方は、小分けの“全部出し”にも応用できます。無理のない範囲で机一つ・引き出し一段などに刻み、詰め込みや事故を避けながら進めましょう。
更新日:2025-10-16
「片付けで全部出す場所がない」
・ワンルームや家族世帯で床がすぐ埋まる。
・「全部出す」が正しいと聞くが、置き場所が確保できない。
・作業が止まり、出した物を戻せず悪化しがち。
このページは、狭い空間でも安全に進む具体手順と、代替ワザ(ミニゾーン法・時間制限・一時置き場の作り方)を、やさしい言葉でまとめます。
どの方法も一長一短があります。片方を否定せず、目的と状況に合わせて選ぶのがポイントです。
基本ステップ:小分け“全部出し”→3分類→定位置化
基本の型
①小分け“全部出し”(引き出し一段/本棚一段/バッグ1つ)。
②3分類:要(今使う)/不要(手放す候補)/保留(期限つきで再判断)。
③定位置を決めて戻す(家の中で“住所”を与える)。
「場所別ではなくモノ別」が量の把握に有効とされます。衣類→本→書類→小物→思い出の順など、判断しやすい順で進める考え方は、小さく出すときも同じです。一度に出す量は作業時間内に必ず戻せる分だけに限定します。
- 保留ボックスを用意し、見直し期限(例:2週間)を書いておく。
- 写真で記録して進捗を見える化。やる気が続きやすくなります。
部屋別とモノ別の使い分け(比較表)
| 観点 | 部屋別で進める | モノ別で進める |
|---|---|---|
| 量の把握 | 部分最適になりやすい | 全体量を把握しやすい |
| 作業スペース | その部屋の床が必要 | 小分けにしやすい(段・箱単位) |
| 迷いやすさ | カテゴリが混在しがち | 判断軸が揃いやすい |
| おすすめ場面 | 急ぎで見た目を整えたい | 根本的に減らしたいとき |
「モノ別で出す」考え方は、全部を一気に広げられない場合でも、“カテゴリの一部分だけ”を全部出すに置き換えて実践できます。
場所がないときの具体ワザ:ミニゾーン法/タイムボックス
ミニゾーン法。作業面をA4サイズ〜テーブル1面に限定します。
・引き出し一段→机の上へ全部出し→3分類→戻す。
・本棚一段→床に防汚シートを敷いて並べる→3分類→戻す。
タイムボックス。30〜45分だけ出す→10分で戻す、を1セットにします。時間が尽きたら必ず戻すのが条件です。
保留の扱い。迷ったものは保留箱へ。期限ラベル(日付)を貼り、期限が来たら「使ったか/忘れていたか」で再判断します。
安全配慮。通路・ドア・コンセント前はふさがない。ペットや小さなお子さんがいる家では、小物や電池は高い位置のトレーに避難させるなど、事故を避ける配置にします。
一時置き場をつくる:床面積の確保と壁・隙間の活用
一時置きは「水平面の確保」→「縦の活用」の順で考えると迷いにくいです。
- 床の水平面を一枚つくる:ラグや布物は一時的に丸め、作業範囲だけクリアに。
- 壁面・ドア裏のフック/棚:床を使わず収納量を増やせます。家具と家具の隙間や冷蔵庫横などのスリムラックも有効です。
- 一時保管サービス:季節外の物や大型品は、必要に応じて屋内型トランクルームなどの短期保管で居室の作業面を確保する方法もあります(費用・条件は施設ごとに要確認)。
無理に高く積み上げたり、通路を塞いだりしないよう、少量ずつ循環させるのがコツです。
安全な手放しルート:自治体・家電・電池・データ消去
手放しは法律と自治体ルールを確認して進めます。
- 家電4品目(エアコン/テレビ/冷蔵庫・冷凍庫/洗濯機・衣類乾燥機)は「家電リサイクル法」の対象とされています。処分手順や料金の考え方は、各公式情報で確認してください。
- 自治体ごとの分別・収集方法は運用が異なります。お住まいの自治体ページの最新案内に従ってください。
- 小型充電式電池(ニッケル水素・リチウムイオンなど)は、協力店や自治体の回収拠点でリサイクルが案内されています。混入廃棄は発火リスクがあるため、回収ルートを利用しましょう。
- スマホ・タブレットのデータは、メーカーやOS提供元の公式の初期化手順を参照し、消去・サインアウトを行ってください。
注意:ここに記載の内容は一例です。料金・回収方法・対象品目は地域や年度で変わるため、最終判断は各公式の最新表示で確認してください。
散らかりにくい維持ルール:コンテナ概念/ワンイン・ワンアウト
コンテナ概念(Container Concept)。カテゴリごとに「入れ物(引き出し・箱・棚一段)」のサイズを先に決め、収まる量だけを残すという考え方です。入らない分は見直し候補に。量の“天井”を可視化するシンプルな仕組みです。
ワンイン・ワンアウト。新しく1つ入ったら、同カテゴリから1つ見直すルール。増加を抑えやすくなります。
週次5分リセット。日曜夜などに、平置きされがちなモノを元の住所へ一斉帰宅。
月次の小分け“全部出し”。引き出し1つだけ総点検して循環を維持。
チェックリスト(コピペOK)
□ 今日はどのミニゾーン?(段/箱/棚一段)。
□ 作業30〜45分+戻す10分のタイムボックスを設定。
□ 要/不要/保留の3分類で止めない。
□ 保留箱に期限を書いた。
□ 定位置(住所)を決めて戻した。
□ 危険物・電池は高い位置へ避難。
□ 手放しは自治体・法ルートを確認。
ミニFAQ
Q.「全部出す」はやっぱり必要?
A.量の把握には役立つとされますが、一度に出す量を小分けにする方法でも実践できます。焦らず安全第一で。
Q.一時置き場が本当にない…
A.壁・ドア裏・家具の隙間など縦の空間を活用する案があります。必要に応じて屋内型トランクルーム等の短期保管も検討を。費用と契約条件は各社で異なるため、公式情報を確認してください。
Q.電池や大型家電はどうする?
A.電池は協力店・自治体回収、家電4品目は家電リサイクル制度の手順を参照します。地域の最新ルールで最終確認を。
まとめ:全部出せなくても、片付けは進む
「片付けで全部出す場所がない」状況でも、ミニゾーン×タイムボックスで小さく全部出し→3分類→定位置化を回せば、部屋は少しずつ整っていきます。
法・自治体・メーカーの公式情報を確認しながら安全に手放し、コンテナ概念やワンイン・ワンアウトで増えにくい仕組みを作りましょう。今日できる最小の一歩は、引き出し一段です。

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