更新日：2025年10月28日。
「プランターを捨てたい」ときにまず知りたいのは、材質とサイズで出し方が変わるという基本ルールです。
ただし全国共通ではありません。
自治体ごとに分別や粗大ごみの基準が異なるため、最後はお住まいの自治体の分別表で確認するのが安心です。

プランターを捨てたい｜まず結論と早見表

先に全体像をつかみたい人向けに、材質×サイズ×出し方の早見表を置きます。
各セルは「代表的な自治体の例」です。
同じ材質でも自治体により区分が異なることがあります。

材質	サイズの目安	出し方（代表例）
プラスチック製	最長辺50cm未満	例：横浜市はプラスチック資源に分別。 50cm以上は粗大ごみ扱い。
プラスチック製	小～中型（基準は自治体ごと）	例：名古屋市は鉢（プラスチック製）＝プラスチック資源。 大型は粗大扱いになる場合があるため粗大ごみ受付で確認。
プラスチック製	小～中型	例：札幌市は燃やせるごみの扱い（容器包装プラとは別区分）。
陶器・素焼き（テラコッタ）	割れ物全般	例：名古屋市は鉢（プラスチック以外）＝不燃ごみ。 大型は粗大ごみの対象になり得る。
木製	小～中型	多くの自治体で可燃ごみの例。 サイズ次第で粗大へ。 （お住まいの自治体の分別表で確認を）
コンクリート・石製	重量物	多くの自治体で粗大ごみや持ち込み限定など取り扱いに注意。 割れ物は梱包してケガ防止を。

背景には、プラスチック資源循環促進の流れがあり、容器包装以外の「プラスチック製品」を資源回収する自治体が増えています。
ただし実施・基準は自治体ごとです。

プランターを捨てたい｜自治体ルールの押さえ方

横浜市は2025年から、最長辺50cm未満のプラスチック製品を「プラスチック資源」として回収しています。
50cm以上は粗大ごみの対象です。
プランターも材質とサイズで行き先が変わります。

名古屋市は鉢（プラスチック製）＝プラスチック資源、鉢（プラスチック以外）＝不燃ごみの区分を示しています。
大型は粗大ごみ受付の対象になるため、該当時は受付ページやコールセンターで確認しましょう。

札幌市は植木鉢（プラ製）＝燃やせるごみ、プラ製以外＝燃やせないごみとの案内です。
同じ「プラ製」でも横浜や名古屋と区分が違うため、地域差があることを前提に確認しましょう。

プランターの土を捨てたい｜正しい処分と注意点

最重要ポイントは、土・砂・石は多くの自治体で収集対象外ということです。
集積所に出したり、公園などに撒く行為は不法投棄にあたる場合があるため避けましょう。

土の処分に困るときは、ホームセンターの「使用済み土」回収サービスを検討します。
例）島忠・HOME’S：購入した土の空き袋に使用済みの土のみを入れて店舗へ。
店舗によりレシート提示など条件があるため、事前に店舗で確認してください。

例）ユニディ：購入時のレシート持参が条件。
一部対象外店舗あり。
詳細は公式のお知らせページを確認しましょう。

例）ジョイフル本田：土のみ回収で、石・砂利・太い根など混入品は不可という条件の告知があります。
店舗や対象商品の指定など、最新条件は公式案内をご確認ください。

プランターを捨てたい前の準備｜安全・衛生チェックリスト

• 土・根・鉢底石を取り外す。
  土は前章の方法で処分。
  鉢底石は洗って乾かし、再利用や不燃ごみへ（自治体ルール優先）。
• 陶器・素焼きの割れ対策。
  新聞紙や段ボールで包み、袋の破れとケガを防止する。
• 付属品の分別。
  受け皿・支柱・鉢底ネットは材質ごとに分ける。
  プラは地域により資源・可燃など扱いが違うため自治体表を参照。
• サイズ確認。
  横浜は最長辺50cm以上が粗大。
  名古屋は多くの品で30cm角超が粗大の目安がある。
  お住まいの基準で判断を。

プランターを捨てたい｜粗大ごみの基準と手続きの流れ

基準を超えるサイズや重量のプランターは粗大ごみになることがあります。
横浜市は最長辺50cm以上が粗大ごみ対象の代表例です。
粗大ごみ受付で申込み、収集または持ち込みの方法を選びます。

名古屋市では品目により30cm角超が粗大ごみの目安として示される例があり、プランターが大型の場合は受付センターやインターネット受付で確認します。

プランターの材質別｜捨てる方法と注意点

プランターを捨てたい（プラスチック製）

横浜のようにプラスチック資源として出す自治体、札幌のように燃やせるごみに区分する自治体など、取り扱いが分かれます。
汚れがひどいものや50cm以上の大型は資源対象外や粗大扱いになるケースもあるため、品目ページを必ず確認しましょう。

プランターを捨てたい（陶器・素焼き・テラコッタ）

多くの自治体で不燃ごみに区分されます。
割れ対策として新聞紙で包み、「割れ物」表示を添えると安全です。
大型や重量物は粗大になる場合があります。

プランターを捨てたい（木製）

多くの自治体で可燃ごみの例ですが、金具付きなど異素材混合は分別が変わる可能性があります。
サイズ超は粗大ごみの対象になり得ます。

プランターを捨てたい（コンクリート・石製）

重量があるため収集車での回収が難しい場合や、持ち込み専用の案内になることがあります。
無理に砕くと破片でケガの危険があるため、梱包と搬出動線を確保して安全に取り扱いましょう。

プランターを捨てずに活かす｜再利用・譲渡・売却のアイデア

• 家庭内で再利用。
  多肉やハーブの寄せ植えにサイズダウンして使う。
• 地域コミュニティで譲渡。
  学校・園・園芸サークルなどにニーズがある場合があります。
• フリマ出品。
  「材質・サイズ・状態（ヒビ・汚れ）」を明確に記載。
  土は入れない。
  清掃してから撮影すると伝わりやすい。

プランターを捨てたいQ&A

Q．鉢と土を一緒に出してよい？
A．分別が基本です。
土・砂・石は多くの自治体で収集不可のため、ホームセンター回収や処理業者への依頼を検討しましょう。

Q．受け皿や支柱は何ごみになる？
A．材質に従います。
プラは自治体により資源・可燃など扱いが分かれます。
異素材は可能なら分解し、自治体の分別表で最終確認を。

Q．屋外の大型プランター（50cm以上）は？
A．横浜の例では粗大ごみです。
名古屋などでも大型は粗大の対象になり得るため、受付ページで確認しましょう。

Q．自治体でルールが違うのはなぜ？
A．処理設備や運用方針の違いに加え、プラスチック製品の資源回収を広げる動きの有無などが影響します。

プランターを捨てたい人のためのチェックリスト（保存版）

1. 材質を確認（プラ／陶器・素焼き／木製／コンクリート等）。
2. 最長辺や重量を測り、粗大基準に当てはまるか確認。
3. 土・根・鉢底石を外し、ケガ防止の梱包をする。
4. 土は店舗回収や処理業者へ。
   集積所や道路・公園へは出さない。
5. 自治体の分別表でもう一度チェック（必要なら粗大ごみ申込）。

本記事は、自治体や事業者が公開している一次情報を基に、できるだけわかりやすく整理しています。
ただし最終的な分別・回収条件は自治体や店舗により変わるため、必ず最新の公式情報でご確認ください。
確実な情報が確認できない場合は無理に出さず、自治体窓口や店舗に問い合わせるのが安全です。