「電動自転車を捨てたい。買取・捨てる・引取のどれが自分に合う？」。
迷ったらまず、費用×手間×スピード×安全（バッテリー火災対策）の4軸で比べるのが近道です。
電動自転車は家電リサイクル法の4品目ではありませんが、リチウムイオン電池は専用ルート（JBRC協力店など）で回収するのが基本です。
電池は先に外して安全に処理、本体は自治体の粗大ごみ/店頭回収/買取の順で検討しましょう。
結論｜最短で決めたい人の早見表
| 選択肢 | 向いている人 | 費用感 | 手間/スピード | 注意点 |
|---|---|---|---|---|
| 店頭回収（購入店・量販店） | 買い替えと同時に処分したい。 | 店舗により有料。 | 店舗に持込で簡単。 | バッテリーはJBRCルート推奨。 |
| 自治体の粗大ごみ | コストを抑えたい。 | 地域の手数料。 | 収集日指定でやや待ち。 | バッテリーは別回収が原則。 |
| 買取（自転車店・リユース） | 状態が良い・年式が新しい。 | 査定次第でプラスに。 | 出張/店頭で比較的早い。 | 店舗ごとの基準に注意。 |
| 宅配で譲渡・売却 | 遠方に送りたい。 | 送料や梱包費。 | 手続き多め。 | 電池の輸送制限を必ず確認。 |
まず知っておくべき処分ルール｜法制度と役割
電動自転車本体は「家電リサイクル法（家電4品目）」の対象外です。
対象はエアコン・テレビ・冷蔵庫/冷凍庫・洗濯機/衣類乾燥機に限られます。
一方で、電動自転車のバッテリーは小型充電式電池（主にニッケル水素/リチウムイオン）として、JBRCの協力店・協力自治体で回収する仕組みがあります。
端子はテープで絶縁して持ち込みが推奨されています。
リチウムイオン電池は誤った廃棄で発火リスクがあります。
消費者向けの注意喚起も行われているため、可燃ごみに混ぜないことが重要です。
バッテリーは先に外す｜安全な回収ルートと手順
- キーを抜き、電源OFFでバッテリーを取り外します。
- 端子部をビニールテープで確実に絶縁します。
- JBRC協力店検索から近くの回収先を探し持ち込みます。
家電量販店・自転車店・自治体施設などが協力店の場合があります。 - メーカー系の相談窓口（例：ヤマハPAS）でも、販売店経由のリサイクルを案内しています。
迷ったら購入店/取扱店に相談しましょう。
回収対象外の電池（破損・水濡れ・膨張など異常のあるもの、外装がないラミネート電池、会員外メーカー品）は、そのまま持ち込めないことがあります。
店舗・自治体に事前確認をしてください。
本体フレーム・モーターの処分｜自治体・店頭回収・買い替え同時引取
自治体の粗大ごみとして回収できる地域が一般的です。
申込み方法・手数料・収集日程は各自治体で異なります。
例として、大都市圏では粗大ごみ受付センター経由の申込みと指定日の排出が基本です。
店頭回収（例：サイクルベースあさひ）では、店舗持込みで有料回収に対応しています。
公式案内には「新車購入時の同時回収」「回収のみ」など条件差が示されています。
最新の料金・対象店舗は公式FAQで確認してください。
買取・リユースで手放す｜高く売るコツ
- 年式・バッテリー残容量・付属品（充電器・鍵・防犯登録控え）が揃っているほど有利です。
- 清掃・簡易点検（ブレーキ/ライト/タイヤの空気圧）で第一印象を整えます。
- 店舗ごとの基準・買取可否が異なるため、複数査定で比較します。
大手自転車店ではリユースサービスや店頭回収を展開しています。
あさひのリユース/回収サービスなど、公式案内から条件を確認しましょう。
譲渡・引越し前に｜防犯登録の抹消・名義変更
自転車の防犯登録は都道府県の制度です。
東京都では有効期間が10年の例があり、更新も可能とされています。
譲渡・廃車時は販売店等の窓口で抹消や名義変更の手続きを行います。
控え（登録カード）が必要になるため、紛失に注意しましょう。
宅配で送る・フリマ出品するときの電池ルール
バッテリー単体発送は制限が厳しいです。
宅配各社はリチウム電池の取り扱いに条件を設けており、機器に内蔵された状態やワット時定格値・数量制限などを満たす必要があります。
各社の注意事項を必ず確認してください。
国際発送はさらに条件が細かく、国・地域によって送れない場合があります。
最新の条件表を事前に確認しましょう。
比較表｜目的別のおすすめ処分ルート
| 目的 | おすすめ | 理由 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 最短でラクに片づけたい | 店頭回収＋バッテリーはJBRC | 1回の持込みで完了に近い。 | 公式FAQで料金・対象店舗を確認。 電池は絶縁し協力店へ。 |
| コストを抑えたい | 自治体の粗大ごみ＋JBRC | 自治体の手数料で処理できる。 | 収集日程に余裕を。 電池は混ぜない。 |
| まだ使える・新しめ | 買取・リユース | 状態次第で収入につながる。 | 複数査定・付属品準備・清掃。 |
| 遠方へ譲渡したい | 宅配（条件確認） | 距離を超えて受け渡し可能。 | 電池の輸送条件・数量上限を確認。 |
よくある質問
Q. バッテリーが膨らんでいる／水濡れした。回収してもらえる？
A. 破損・膨張・水濡れ等の異常がある電池は、JBRCの通常回収対象外の場合があります。
安全確保の観点から、勝手に分解・廃棄しないで、販売店や自治体に相談してください。
Q. 電動自転車は家電リサイクルの対象？
A. 対象外です。
家電リサイクル法の対象はエアコン・テレビ・冷蔵庫/冷凍庫・洗濯機/衣類乾燥機の4品目に限られます。
Q. 不用品回収業者に出しても大丈夫？
A. 事前に許可や実績の確認が安心です。
公的な案内や認定スキームを優先するのがおすすめです。
Q. 譲渡する時の手続きは？
A. 防犯登録の抹消/変更を販売店窓口で行います。
登録カードの控えを持参し、地域の案内に従ってください。
失敗しない流れ｜かんたん3ステップ
- バッテリーを安全に外す（端子をテープで絶縁→JBRC協力店へ）。
- 本体のルートを選ぶ（粗大ごみ/店頭回収/買取）。
地域の手数料や店舗条件をチェック。 - 防犯登録の手続き（抹消や名義変更）。
譲渡・廃車時に忘れずに。
細かな注意点｜安全・法令・マナー
- バッテリーは可燃・不燃ごみに混ぜない。
集積所火災の原因になります。 - 宅配で送る場合はワット時定格値・数量・表示（マーク）の条件を確認。
条件外は受け付け不可のことがあります。 - 国際発送は国・地域ごとに禁制品が異なります。
必ず最新の条件表を参照してください。 - オートバイの「二輪車リサイクルシステム」は自転車とは別の仕組みです。
誤解に注意しましょう。
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