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物の置き場所が決められない|原因と定位置の決め方

「片付けたい気持ちはあるのに、物の置き場所が決められない」と悩んでいませんか。
テーブルの上や床に、つい物を「とりあえず置き」してしまい、気づけば部屋がごちゃごちゃしてしまうこともあると思います。

でも、物の置き場所が決められないのは、性格の問題とは限りません。
多くの場合、物の量や動線、収納の仕組みが自分の暮らし方に合っていないだけです。
少し考え方を変えて「物の住所(定位置)」を決めることで、片付けやすい状態に近づけることが期待できます。

この記事では、物の置き場所が決められないと感じる理由と、今日から試せる物の定位置の決め方を、誰でも実践しやすい形でまとめています。
特定の収納用品をすすめるのではなく、どんな家・どんな人にも応用しやすい考え方を中心に紹介します。

  1. 物の置き場所が決められない人によくある悩み
    1. テーブルや床に『とりあえず置き』がたまりやすい
    2. 片付けても数日で元通りになってしまう
    3. 家族が元の場所に戻してくれずイライラしてしまう
    4. 収納グッズを買っても、うまく使いこなせていない
  2. 物の置き場所が決められない主な原因
    1. 物の量が多く、収納スペースがいっぱいになっている
    2. 物の住所(定位置)があいまいなままになっている
    3. 使う場所としまう場所が離れていて、戻すのが面倒
    4. 収納動作が細かすぎて続かない
    5. 一気に完璧を目指してハードルが上がっている
  3. 片付けやすい部屋に共通する『物の定位置』の考え方
    1. 基本は「よく使う場所の近く」にしまう
    2. 取り出しやすさだけでなく「戻しやすさ」を優先する
    3. ジャンル・用途ごとにグループ分けしてから定位置を決める
    4. 使用頻度で『一軍・二軍』に分けてゾーニングする
    5. 家族全員が分かるようにラベリングする
  4. 誰でもできる!物の定位置を決める5ステップ
    1. STEP1:住所を決めたい物を一か所に集めて、量を把握する
    2. STEP2:一つずつ手に取り、「どこで・いつ・誰が」使うか考える
    3. STEP3:使う場所の近くで、動線がラクな場所を候補にする
    4. STEP4:収納スペースを決め、ラベルやメモで『住所』を見える化
    5. STEP5:1〜2週間試してみて、使いにくければ少しずつ見直す
  5. 場所別・物の置き場所の決め方アイデア
    1. リビング:リモコン・文房具・よく見る書類の定位置
    2. キッチン:よく使う調味料・調理道具の置き場所
    3. 玄関:鍵・ハンコ・マスクなど『外出セット』の定位置
    4. 寝室・クローゼット:よく着る服とたまに着る服を分ける
    5. 子どもの物:自分で片付けられる高さと仕組みを意識する
  6. 物の置き場所を家族と共有するコツ
    1. 一緒に話しながら「どこに何を置くか」を決める
    2. ラベル・写真・色分けで視覚的に分かりやすくする
  7. それでも物の置き場所が決められないときの対処法
    1. 『一時置きボックス』を作って、期限を決めて見直す
    2. 一度に全部やろうとせず、小さな場所から始める
    3. 収納用品は「必要になったとき」に検討する
  8. まとめ|物の置き場所が決められないのは『仕組み』で変えられる

物の置き場所が決められない人によくある悩み

まずは、「物の置き場所が決められない」と感じている人に、どんな状況が起きやすいのかを整理してみます。
自分に当てはまりそうなものがないか、気楽な気持ちでチェックしてみてください。

テーブルや床に『とりあえず置き』がたまりやすい

帰ってきたらバッグをソファに置いたまま。
郵便物や学校のプリントはダイニングテーブルの上。
読みかけの本やリモコンもリビングのあちこちに…というように、物が一時的に集まりやすい場所ができていませんか。

これは多くの場合、「本来の置き場所」が決まっていないか、遠くて戻すのが面倒な状態になっているサインです。

片付けても数日で元通りになってしまう

時間をかけて片付けても、数日たつとまた散らかってしまう。
このパターンも、「定位置があいまい」「戻し方のルールがない」ときによく起こります。

どこに戻すか毎回考えながら片付けるのは、思っている以上に負担がかかります。
考えなくても手が自然に動くような定位置があると、片付けのハードルはぐっと下がります。

家族が元の場所に戻してくれずイライラしてしまう

「ちゃんと片付けて」と伝えても、家族が元の場所に戻してくれない。
その結果、自分ばかり片付けている気がして、ストレスがたまることもあります。

この場合も、家族にとって分かりやすい定位置になっていない可能性があります。
ラベルやボックス、写真などを使って「見てすぐ分かる」置き場所を作ることで、協力してもらいやすくなることが期待できます。

収納グッズを買っても、うまく使いこなせていない

おしゃれな収納ボックスやラックを買ってみたものの、しばらくすると中身がごちゃごちゃになってしまう。
そんな経験がある人も多いかもしれません。

収納グッズ自体が悪いのではなく、「何を入れるか」より先に「入れ物だけを用意してしまう」ことが原因になっていることがあります。
まずは物の量や種類を整理してから、必要に応じて収納グッズを選ぶ方が、結果的に使いやすくなりやすいです。

物の置き場所が決められない主な原因

ここからは、物の置き場所が決められない理由をもう少し具体的に見ていきます。
自分がどのタイプに近いのかを知ることで、解決のヒントが見つかりやすくなります。

物の量が多く、収納スペースがいっぱいになっている

収納の中が常にいっぱいで、ぎゅうぎゅう詰めになっていると、新しい物の置き場所を決める余裕がなくなります。

「物に対して収納が足りない」または「収納に対して物が多すぎる」状態では、定位置を作ること自体が難しくなりがちです。
少しだけでも量を見直して、物が出入りしやすいゆとりを作ると、置き場所も決めやすくなります。

物の住所(定位置)があいまいなままになっている

なんとなく「この辺り」と決めているだけで、はっきりとした場所が決まっていないときも、片付けが続きにくくなります。

例えば鍵なら、「玄関の棚の上」なのか「玄関の小物トレー」の中なのか、「バッグの中」なのか。
具体的な住所が決まっていないと、毎回違う場所に置いてしまいがちです。

使う場所としまう場所が離れていて、戻すのが面倒

よく使う物なのに、しまう場所が遠かったり、低すぎたり高すぎたりすると、戻すのが一手間になります。

人は誰でも、「少し面倒だな」と感じる作業は後回しにしやすいものです。
その小さな面倒が積み重なって、「物の置き場所が決められない」「戻せない」という状態につながりやすくなります。

収納動作が細かすぎて続かない

ラベルをたくさん貼って、細かいカテゴリーに分けたものの、実際に暮らしてみると「分け方が細かすぎて戻すのが大変」というケースもあります。

例えば、ペンを「黒」「赤」「青」で分けるよりも、「よく使うペン全部」としてまとめておいた方が戻しやすい人もいます。
自分に合った“ざっくりさ”を選ぶことも、定位置を決めるうえで大切なポイントです。

一気に完璧を目指してハードルが上がっている

「どうせやるなら理想の収納にしたい」「一度に全部片付けたい」と思うほど、始める前に疲れてしまうこともあります。

ですが、暮らし方は季節や生活スタイルによって変わっていきます。
最初から完璧な置き場所を決めるよりも、「まずやってみて、合わなければ少しずつ変えていく」くらいの気持ちの方が続けやすいです。

片付けやすい部屋に共通する『物の定位置』の考え方

ここからは、物の置き場所が決められないときに役立つ、基本の考え方を紹介します。
どの家でも応用しやすい、シンプルなルールです。

基本は「よく使う場所の近く」にしまう

物の定位置を決めるときは、「どこで使うか」を一番に意識します。
リビングで使う物はリビングに。
玄関で使う物は玄関に。
キッチンで使う物はキッチンに。

使う場所から離れたところにしまってしまうと、取りに行ったり戻したりするのが面倒になりやすいです。

取り出しやすさだけでなく「戻しやすさ」を優先する

映える収納を目指すと、「きれいにしまうこと」ばかり意識してしまうことがあります。
しかし、片付けやすさを考えるときに大切なのは、「取り出しやすさ」と同じくらい「戻しやすさ」を大事にすることです。

扉を何枚も開けたり、箱をいくつも入れ子にしていると、戻すまでのステップが多くなります。
自分がストレスなく続けられる動作の数を意識して、収納方法を選んでみてください。

ジャンル・用途ごとにグループ分けしてから定位置を決める

物の置き場所が決められないときは、いきなり「ここにこれを置こう」と考えるより、先にグループ分けをすると整理しやすくなります。

ジャンル・用途 グループの例
文房具 よく使うペン・ハサミ・のり・付箋など
書類 学校・仕事・保険関係・取扱説明書など
ケア用品 日焼け止め・ハンドクリーム・リップなど
リモコン類 テレビ・エアコン・照明など

このようにグループを作ったうえで、グループごとに定位置を決めていくと、迷いが少なくなります。

使用頻度で『一軍・二軍』に分けてゾーニングする

毎日使う物、週に数回使う物、たまにしか使わない物を分けて考えるのもおすすめです。

  • 毎日使う物(一軍)…手を伸ばせばすぐ取れる位置
  • 週に数回使う物(二軍)…少し手を伸ばせば届く位置
  • たまに使う物(三軍)…高いところや奥側など

使用頻度が高い物ほど、取り出しやすい場所に置くことで、自然と片付けやすくなります。

家族全員が分かるようにラベリングする

せっかく定位置を決めても、自分にしか分からなければ、家族は元に戻しづらくなります。

テープやシール、マスキングテープに手書きするだけでもよいので、「ここには何が入っているか」を見て分かるようにしておくと、協力してもらいやすくなります。
文字だけでなく、イラストやアイコンを使う方法もあります。

誰でもできる!物の定位置を決める5ステップ

ここからは、物の置き場所が決められない状態から抜け出すための、具体的な手順を紹介します。
一度に完璧にする必要はないので、やりやすいところから試してみてください。

STEP1:住所を決めたい物を一か所に集めて、量を把握する

まずは、定位置を決めたい物を一か所に集めます。
例えば「リビングで使う細々した物」「子どもの学用品」など、テーマを決めると進めやすいです。

このとき、明らかに使っていない物や壊れている物があれば、無理のない範囲で手放すことも検討してみてください。
いきなり大きな決断をする必要はありませんが、量を少しでも減らすと定位置を作りやすくなります

STEP2:一つずつ手に取り、「どこで・いつ・誰が」使うか考える

集めた物を一つずつ手に取り、「これはどこで・いつ・誰が使うか」を考えます。

  • どこで使う?(リビング・キッチン・玄関・寝室など)
  • いつ使う?(毎日・週末だけ・季節限定など)
  • 誰が使う?(自分・子ども・家族全員など)

この3つが分かると、置き場所の候補が自然と絞られていきます

STEP3:使う場所の近くで、動線がラクな場所を候補にする

次に、実際に使う場面をイメージしながら、置き場所の候補を考えます。
ここで意識したいのが「動線」です。

・よく通る場所に物があふれていないか。
・取り出すとき、かがんだり背伸びをしすぎていないか。
・しまうとき、何歩も移動しないといけない配置になっていないか。

「出すのも戻すのも、できるだけ少ない動きで済む場所」を探すイメージで、候補を決めていきます。

STEP4:収納スペースを決め、ラベルやメモで『住所』を見える化

置き場所の候補が決まったら、具体的な「住所」として形にします。

・棚のこの段の右側。
・テレビボードの引き出しの手前側。
・玄関のカゴの中。

このように具体的な位置を言葉にできる状態を目指します。
そのうえで、ラベルやメモ、マスキングテープなどを使って「ここは○○の場所」と見えるようにしておきます。

STEP5:1〜2週間試してみて、使いにくければ少しずつ見直す

一度決めた住所が、必ずしもずっと最適とは限りません。
実際に1〜2週間暮らしてみて、

  • 戻すのが面倒に感じる
  • 家族がうまく使えない
  • 別の場所に置いた方が便利だと感じる

といった点があれば、そのたびに少しずつ見直していけば大丈夫です。

「最初から完璧な場所を決めなければ」と思うより、暮らしながら調整していく感覚を持つと、気持ちも楽になります。

場所別・物の置き場所の決め方アイデア

ここからは、物の置き場所が決められないときに参考にしやすい、場所別の考え方を紹介します。
家ごとに事情は違うので、取り入れやすい部分だけ真似してみてください。

リビング:リモコン・文房具・よく見る書類の定位置

リビングは家族が集まりやすく、物も増えやすい場所です。
特にリモコンや文房具、学校や仕事の書類などが散らかりやすいと感じる人は多いと思います。

・リモコンはテーブル近くのトレーや小さなボックスにまとめる。
・よく使うペン・ハサミは「リビング用セット」として一つのケースにまとめる。
・今確認中の書類だけを入れる「一時置きファイル」を作る。

このように、「よく使う物」「今だけ必要な物」「それ以外」を分けて定位置を作ると、テーブルの上に物がたまりにくくなります。

キッチン:よく使う調味料・調理道具の置き場所

キッチンでは、調味料や調理道具、キッチンツールなど、細かい物が多くなりがちです。

・毎日使う調味料はコンロ近くに。
・たまに使う調味料は奥側や上の棚に。
・よく使うフライ返しや菜箸は、コンロ横のツールスタンドにまとめる。

「料理の流れ」と「手の動き」をイメージしながら定位置を決めると、出し入れがスムーズになります。

玄関:鍵・ハンコ・マスクなど『外出セット』の定位置

鍵やハンコ、交通系ICカード、マスクなどは、出かけるときに必要なことが多い物です。

・鍵は玄関ドア近くのフックや小物トレーに固定。
・ハンコや印鑑ケースは、郵便物の仕分け場所のそばに。
・マスクや除菌アイテムは、玄関の収納の一角を「外出セットのコーナー」としてまとめる。

このように、「出かける前に必ず通る場所」に一式を集めておくと、「あれがない」と慌てる場面を減らしやすくなります。

寝室・クローゼット:よく着る服とたまに着る服を分ける

クローゼットの中がぎゅうぎゅうで、服の置き場所が決められないときは、「よく着る服」と「たまに着る服」を分けることから始めてみてください。

・よく着る服(一軍)…目線〜腰の高さあたりに。
・たまに着る服(二軍)…上段や奥側に。
・シーズンオフの服…収納ケースや別の場所にまとめて保管。

クローゼット全体を「一軍優先」で使うイメージにすると、毎日の身支度が楽になり、服の定位置も決めやすくなります。

子どもの物:自分で片付けられる高さと仕組みを意識する

子どものおもちゃや学用品の置き場所は、「子どもが自分で片付けられるかどうか」を基準に考えるのがおすすめです。

・よく遊ぶおもちゃは、床から近い棚やボックスに。
・学用品はランドセル置き場の近くに。
・写真やイラストのラベルで「ここは○○の場所」と分かるようにする。

「片付けなさい」と言う前に、子どもでも分かりやすい定位置になっているかどうかを、一度見直してみるのも一つの方法です。

物の置き場所を家族と共有するコツ

物の定位置が自分の中だけで決まっていても、家族が知らなければ片付けはうまく回りにくくなります。
ここでは、家族と一緒に使いやすい仕組みにしていくためのヒントを紹介します。

一緒に話しながら「どこに何を置くか」を決める

まずは、家族と一緒に「よく使う物」や「困っている物」を出し合いながら、置き場所を相談してみるのも良い方法です。

誰か一人が決めたルールを押しつけるのではなく、一緒に決めた定位置にすることで、守ってもらいやすくなります。

ラベル・写真・色分けで視覚的に分かりやすくする

文字ラベルだけでなく、イラストや写真、色分けを使うと、直感的に分かりやすくなります。

・おもちゃ箱におもちゃの写真を貼る。
・人別に色を分ける(青は父、ピンクは子どもなど)。
・箱ごとに用途を変え、ラベルを貼る。

こうした工夫は、「どこに戻せばいいのか分からない」状態を減らす助けになります。

それでも物の置き場所が決められないときの対処法

ここまで読んでも、「やっぱりすぐには決めきれない」と感じることもあると思います。
そんなときに試しやすい方法をいくつか挙げます。

『一時置きボックス』を作って、期限を決めて見直す

どうしても置き場所が決められない物は、専用の一時置きボックスを用意して、ひとまずそこに集めます。

「週末にまとめて見直す」「月末に中身を確認する」など、期限を決めて中身を整理する習慣をつけると、物が行き場を失ったまま増え続けることを防ぎやすくなります。

一度に全部やろうとせず、小さな場所から始める

家全体の物の置き場所を一気に決めようとすると、途中で疲れてしまうことがあります。

・今日は「リビングのテーブル周り」だけ。
・次は「玄関の鍵とハンコ」だけ。

というように、小さなエリアごとに区切って進めると、達成感を得ながら続けやすくなります。

収納用品は「必要になったとき」に検討する

新しい収納用品を買う前に、まずは手持ちの箱やカゴ、引き出しを見直すのも一つの方法です。

それでも足りないと感じたときに、「何をどのくらい入れたいのか」を明確にしてから選ぶと、無駄を減らしやすくなります。
収納用品の価格や仕様はお店や時期によって変わることがあるため、実際に購入する際は各ショップや公式サイトで最新の情報を確認してください。

まとめ|物の置き場所が決められないのは『仕組み』で変えられる

「物の置き場所が決められない」と感じると、自分を責めてしまうこともあるかもしれません。
しかし、多くの場合は性格ではなく、物の量・動線・定位置の決め方といった『仕組み』が整っていないだけと考えられます。

  • 物の量と種類を把握する
  • 「どこで・いつ・誰が」使うかを意識する
  • よく使う物ほど「使う場所の近く」に置く
  • 家族が分かるようにラベリングする
  • 一度で完璧にしようとせず、暮らしながら見直す

このような考え方を取り入れていくことで、少しずつ片付けやすい環境に近づけていくことが期待できます。

なお、ここで紹介した内容は、あくまで一つの考え方の例です。
暮らし方や家族構成、体調や働き方などによって合う方法は人それぞれ違います。
ご自身の状況やペースに合わせて、無理のない範囲で取り入れるかどうかを判断してください。

「完璧な収納」を目指すのではなく、「前より少し片付けやすくなった」と感じられる小さな変化を重ねていくことが、暮らしを楽にする一歩になります。

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