「抱っこ紐が捨てられない…どうしたらいいんだろう。」
「思い出がつまっていてゴミに出すのはつらい。でも家も片づけたい。」
そんな気持ちで、このページを開いている人も多いと思います。
抱っこ紐は、赤ちゃんとの毎日の生活を支えてくれた大切な道具です。
一緒にお出かけした日々や、寝かしつけに歩き回った時間など、特別な記憶と結びついていることが多いです。
だからこそ、子どもが成長してもう使わなくなっても、簡単には「捨てる」と決めにくいのはとても自然なことです。
一方で、家のスペースには限りがあります。
ベビーカーやベビーベッド、ベビー服など、気づくとベビー用品で収納がいっぱいになっていることも少なくありません。
そこで選択肢として出てくるのが、「抱っこ紐を売る・譲る・寄付する」という手放し方です。
捨てるだけではなく、まだ使える抱っこ紐を誰かにバトンのようにつないでいく方法もあります。
この記事では、「抱っこ紐が捨てられない」気持ちに寄りそいながら、
安全面も意識したうえで、売る・譲る・寄付するという賢い手放し方をくわしくまとめます。
最後まで読んでもらえれば、今の自分に合った選び方が少し見えやすくなるはずです。
抱っこ紐が捨てられないのは普通のこと|よくある理由と気持ち
思い出や愛着が強くて手放せない
抱っこ紐は、赤ちゃんと身体をぴったりくっつけて使うものです。
初めての外出、眠くてぐずったとき、家事をしながらの抱っこ…。
「あの頃の我が子の重さ」や「ぬくもり」がそのまま残っているように感じる人もいます。
こうした感情的なつながりはとても大切で、決して「捨てられない自分がダメ」などと思う必要はありません。
思い出がつまっているからこそ、簡単に処分できないというのは、ごく自然な反応です。
二人目・三人目で使うかもしれないと思ってしまう
「もう一人子どもを授かったら、またこの抱っこ紐を使いたい。」
そんな未来を思いえがいて、抱っこ紐を残しておきたくなる人も多いです。
家族計画は人それぞれで、今ははっきり決めきれないこともあります。
この場合は、「本当に使う可能性がどれくらいあるか」を、パートナーとも話しながら整理してみると判断しやすくなります。
使う可能性が高いなら保管。
そうでなければ、誰かに使ってもらうという選択肢も見えてきます。
高かった・まだ使えるから「もったいない」
抱っこ紐は、しっかりしたものほど価格もそれなりにします。
「せっかく買ったのに、捨てるのはもったいない。」
「キレイだし、壊れてないし、ゴミにするのは気が引ける。」
そう感じるのは自然です。
ここでおすすめなのが、「もったいない気持ちを、次に使ってくれる人につなげる」発想です。
売る・譲る・寄付することで、抱っこ紐を必要とする家庭に届けることができます。
捨てたあとに後悔しそうでこわい
「今は使っていないけれど、捨てたあとにさみしくなりそう。」
「将来、写真を見返したときに、現物がないのが悲しくなるかも。」
そうした不安から、なかなか踏み切れない人もいます。
この場合は、後ほど紹介する「思い出を残してから手放す」方法や、いったん保留にする方法を取り入れると、気持ちの負担を少なくしやすくなります。
手放す前にチェックしたいこと|捨てる・残すを決める判断基準
抱っこ紐の安全性と使用目安を確認する
抱っこ紐を手放すかどうか考えるうえで、安全性の確認はとても大切です。
多くの抱っこ紐には、対象月齢や体重、耐荷重などが表示されています。
メーカーによって違いはありますが、体重15kg前後を目安にしている商品が多いとされています。
また、実際には1歳半〜2歳ごろで抱っこ紐を卒業する家庭が多いと紹介している情報もあります。
卒業の時期は子どもの成長や生活スタイルによって変わりますが、
説明書や公式サイトの案内にしたがって使うことが、安全面で大切です。
さらに、長く使った抱っこ紐は、生地やバックル、縫い目などが少しずつ劣化していきます。
メーカーが耐用年数の目安を数年程度としているケースもあり、古いものは強度が落ちている場合があります。
売る・譲る・寄付を考える前に、ほつれ・破損・色あせ・バックルのゆるみがないかをしっかり確認しておきましょう。
今後の家族計画と使用シーンをイメージする
抱っこ紐を残すか手放すか迷ったときは、「これから本当に使う場面がありそうか」を具体的にイメージしてみるのがおすすめです。
例えば、
・二人目・三人目の予定が近いうちにありそうか。
・孫など、かなり先の世代まで使うことを想定しているのか。
・外出スタイルがベビーカー中心になりそうか。
などを考えてみます。
使うイメージがはっきりあるなら、きちんと保管しておく価値があります。
逆に、「具体的な使用場面が思い浮かばない」「別のタイプを買い直すかもしれない」と感じるなら、
売る・譲る・寄付などで誰かに使ってもらうのも一つの選択です。
収納スペースとのバランスを考える
抱っこ紐は、それほど大きなアイテムではありませんが、他のベビー用品と合わせると収納への負担は大きくなりがちです。
・ベビー服やおもちゃでクローゼットがいっぱいになっていないか。
・ベビーカーやチャイルドシートなど、他にも保管しているものが多くないか。
・今後、学用品や子どもの荷物が増えてくる見込みはないか。
こうした点をふまえると、何を残し、何を手放すかの優先順位がつけやすくなります。
本体は手放しても思い出は残せると考える
どうしても「抱っこ紐が捨てられない」理由の一つが、思い出ごと失ってしまうように感じてしまうことです。
ですが、実際には、モノを手放しても思い出そのものが消えてしまうわけではありません。
例えば、
・抱っこ紐と赤ちゃんの写真を撮ってアルバムに残す。
・抱っこ紐にまつわるエピソードをノートやスマホのメモに書き残す。
・一部の布だけを切り取って、フォトフレームや小物にする。
などの方法で、思い出を別の形にしてから本体を手放すこともできます。
このように、気持ち・安全・収納・将来の計画などを総合的に見ながら、
自分に合ったペースで抱っこ紐の行き先を考えていくのがおすすめです。
売るという選択肢|フリマアプリ・リサイクルショップの賢い活用法
売るのに向いている抱っこ紐の状態・タイプ
抱っこ紐を売る場合、「安全に使える状態かどうか」が何より大切です。
次のような条件に当てはまるものは、売る候補として考えやすくなります。
- 使用期間がそれほど長くない。
- ベルトやバックルの破損・ひどいほつれがない。
- 説明書や付属品が残っている。
- 人気ブランド・人気モデルなど、中古需要があると考えられるもの。
逆に、製造からかなり年数が経っているものや、目立つダメージがあるものは、
安全面を考えると売らないほうが安心な場合があります。
迷うときは、メーカーの案内や専門家の情報を参考にしながら判断すると安心です。
フリマアプリで売るメリット・デメリット
メルカリなどのフリマアプリは、自分で価格を決めて全国の人に販売できるのが特徴です。
育児用品の売買実績が多いアプリもあり、抱っこ紐を探している人も少なくありません。
メリットとしては、
・自分のペースで出品できる。
・写真や説明文を工夫すれば、状態をしっかり伝えられる。
・リサイクルショップより高く売れる可能性がある。
といった点があります。
一方で、
・出品、質問への返信、梱包、発送など、手間がかかる。
・取引ルール上、出品が禁止されている品目もある。
・状態の伝え方に気をつけないと、トラブルの原因になることがある。
といった面もあります。
抱っこ紐をフリマアプリで売るときは、禁止出品物に当てはまっていないか、アプリのガイドラインを事前に確認しておくと安心です。
リサイクルショップ・子ども用品専門店で売るメリット・デメリット
お店での買取は、「一度でまとめて手放せる」「その場で現金化できる」のが魅力です。
とくにベビー用品を扱うリサイクルショップや子ども用品専門店だと、抱っこ紐の取り扱いに慣れている場合もあります。
メリットとしては、
・出品作業や発送が不要。
・プロの目で状態をチェックしてもらえる。
・売れる/売れないの判断をその場でしてもらえる。
といった点があります。
デメリットとしては、
・フリマアプリより買取価格が低くなることがある。
・店舗やチェーンによって買取基準が異なり、年式が古い抱っこ紐は断られる場合もある。
などが考えられます。
少しでも気持ちよく売るための準備と注意点
抱っこ紐を売るときは、次に使う人のことをイメージしながら準備すると、お互いに気持ちよく取引しやすくなります。
- 洗濯して清潔な状態にしておく。
- 目立つ汚れや毛玉、色あせなどは、できる範囲で整える。
- 使用期間や購入時期、気になっていた点(色あせなど)は正直に書く。
- 説明書や外箱が残っていれば、一緒に渡す。
- 写真は明るい場所で撮り、キズや汚れはアップで写す。
「少しでも高く売る」ことだけでなく、「安心して使ってもらう」ことも大切と考えておくと、
自分も相手も納得しやすい取引につながりやすくなります。
譲るという選択肢|友人・知人・地域で「おさがり」にする
ママ友・家族・知人に譲るときのポイント
仲の良い友人や家族に抱っこ紐を譲る「おさがり」は、とてもあたたかい手放し方です。
ただし、相手の負担にならないように配慮することが大切です。
・いきなり渡すのではなく、「もしよければ、抱っこ紐いりますか?」と事前に声をかける。
・写真を送って、デザインや状態を見てもらい、欲しいかどうかを決めてもらう。
・「使い込んでいるけれど、必要なら…」など、状態について正直に伝える。
こうした一言があると、相手も受け取りやすくなります。
地域の掲示板・アプリで譲る方法
近年は、地域の掲示板やアプリを使って、近くの人に譲る方法も一般的になってきました。
地域密着型のサービスでは、「譲ります」「無料でどうぞ」といった形で抱っこ紐を手放す人もいます。
このときのポイントは、
・受け渡し場所は、人通りのある明るい場所や商業施設など、安全に会えるところを選ぶ。
・日時や持ち物を事前にメッセージで確認しておく。
・子連れでの受け渡しの場合は、無理のない時間帯や場所を選ぶ。
など、安全面を意識してやりとりすることです。
譲る前に必ずチェックしたい安全面と状態
譲る場合も、安全に使える状態かどうかの確認はとても重要です。
- ベルトやバックルにひび割れ・破損・ゆるみがないか。
- 縫い目がほつれていないか。
- 生地が極端に薄くなっていないか。
- メーカーの説明書やタグに記載された注意事項を守れる状態か。
また、使う前には洗濯やクリーニングをして清潔にするのがおすすめです。
「一度洗濯してあります」など一言そえて渡すと、相手も安心しやすくなります。
寄付で手放すという選択肢|支援につながる手放し方
ベビー用品を寄付するメリット
抱っこ紐をまだ使える状態で手放すなら、寄付という形で誰かの役に立てる方法もあります。
ベビー用品の寄付を受け付けている団体やリサイクルショップでは、抱っこ紐やベビーカー、ベビー服などを再利用してもらえる場合があります。
寄付のメリットとしては、
・必要としている家庭や施設に届けることができる。
・リサイクルやリユースにつながり、資源の有効活用になる。
・自分の家の片づけと社会貢献を同時にかなえるきっかけになる。
といった点があります。
抱っこ紐の寄付を受け付けている団体の探し方
抱っこ紐を寄付したい場合は、ベビー用品の寄付を専門に受け付けている団体や不用品寄付サービスを探す方法があります。
インターネットで
「ベビー用品 寄付 抱っこ紐」「育児用品 寄付 受付」
などと検索すると、さまざまな団体やサービスが見つかります。
公式サイトでは、
・受け入れ可能な品目(抱っこ紐が対象かどうか)。
・送料の負担(自己負担か、着払い対応か)。
・申し込み方法(事前連絡が必要かどうか)。
などが案内されていることが多いので、必ず確認してから送るようにしましょう。
メーカーによる回収・下取りサービスを利用する方法
一部のメーカーでは、抱っこ紐などの育児用品について、回収やリサイクル、場合によってはクーポン付与などの取り組みを行っていることがあります。
こうしたサービスは、
・メーカー公式サイトのお知らせ。
・キャンペーンページ。
・店頭での案内。
などで情報が公開されていることが多いです。
自分の抱っこ紐のメーカー名で検索し、回収や下取りに関する案内がないか確認してみると、利用できる制度が見つかる場合があります。
寄付する前にやっておくこと
寄付の場合も、安全性と清潔さの確認は欠かせません。
- 使用中に気になっていた点(ベルトのゆるみなど)がないか再確認する。
- 洗濯や除菌をして、できる限りきれいな状態にしてから送る。
- 団体ごとのルール(汚れや破損の程度、年式など)を守る。
もし、明らかな破損や、耐用年数を大きく超えていると考えられる場合は、寄付ではなく別の方法で処分するほうが安心です。
団体側にとっても、安全に使えないものが届くと負担になってしまうためです。
売る・譲る・寄付をざっくり比較
| 方法 | 向いている人 | 主なメリット | 気をつけたい点 |
|---|---|---|---|
| 売る(フリマ・リサイクルショップ) | 少しでもお金に変えたい人 | 家計の足しになる。 必要な人に届けやすい。 |
古すぎるものやダメージが強いものは避ける。 フリマは手間がかかる。 |
| 譲る(友人・知人・地域) | 身近な人に使ってほしい人 | お礼を直接聞けることもあり、うれしい。 顔が見える相手に渡せる。 |
相手の負担にならないよう、事前に確認する。 状態を正直に伝える。 |
| 寄付 | 支援や社会貢献にも興味がある人 | 必要としている家庭や施設に役立ててもらえる。 再利用で環境にも配慮できる。 |
団体ごとのルールを守る。 送料の有無や送り方を事前に確認する。 |
どうしても抱っこ紐が捨てられないとき|無理に手放さない選択肢
「保留ボックス」でいったん置いておく
ここまで読んでも、「やっぱり今は抱っこ紐が捨てられない」と感じるなら、無理に結論を出さなくても大丈夫です。
そんなときに役立つのが、「保留ボックス」を作る方法です。
段ボールや収納ケースに「保留」と書いて、抱っこ紐をいったんそこに入れておきます。
そして、
・3か月後。
・半年後。
・次の季節の変わり目。
など、自分で見直すタイミングを決めて、手帳やカレンダーにメモしておきます。
時間がたつことで気持ちが落ち着き、
「もう手放しても大丈夫かも。」
「やっぱり記念として残しておきたい。」
など、自分の本音が見えやすくなることがあります。
思い出として大切に保管する工夫
抱っこ紐を手放さず、思い出の品として大切にとっておくという選択も、もちろんありです。
その場合は、できるだけ場所をとらず、きれいな状態で保管できるよう工夫してみましょう。
- 圧縮袋や収納ケースに入れて、クローゼットの上段などにしまう。
- 抱っこ紐と一緒に、赤ちゃんとの写真や母子手帳のコピーを入れておく。
- 写真アルバムの一部に、抱っこ紐のタグや一部の布を一緒に残す。
「取っておくと決める」ことも、立派な選択のひとつです。
自分が納得できる形で残せているなら、それはムダではなく、心の支えにもなります。
リメイクや記念品にするアイデア
裁縫が好きな人であれば、抱っこ紐の布を活かして、別のアイテムにリメイクする方法もあります。
- クッションカバーやミニポーチなどの小物に仕立て直す。
- 布の一部を切り取り、フォトフレームの背景にして飾る。
- 出産・育児の記念ボックスを作り、その中に一部を入れる。
本体は手放すとしても、少しだけ布を残しておくことで、思い出の一部を手元に置いておくことができます。
抱っこ紐を手放したあとも続く「思い出」との付き合い方
モノを手放しても、思い出はなくならない
抱っこ紐を売る・譲る・寄付するなどして手放したあと、少しさみしさを感じることはあるかもしれません。
しかし、多くの人は、子どもと過ごした時間の記憶そのものは心の中に残っていると感じていることが多いです。
抱っこ紐というモノは、その思い出を思い出しやすくしてくれる「きっかけ」のような存在です。
写真やアルバム、日記など、別の形でもその「きっかけ」を作っておけば、
本体を手放しても、思い出はいつでもよみがえります。
売る・譲る・寄付・残す…どれもまちがいではない
ここまで見てきたように、抱っこ紐が捨てられないときの選択肢はひとつではありません。
- 売って、次の家庭にバトンのようにつなぐ。
- 身近な人に譲って、おさがりとして使ってもらう。
- 寄付を通じて、支援やリユースに役立ててもらう。
- 思い出として、大切に保管しておく。
- いったん保留にして、時間をかけてゆっくり決める。
どれを選ぶかは、あなたと家族の気持ち・暮らし・価値観によって変わります。
「こうしなければいけない」という正解はありません。
今の暮らしと心が少し軽くなる手放し方を選ぼう
抱っこ紐は、赤ちゃんとの毎日を支えてくれた心強い存在です。
だからこそ、「抱っこ紐が捨てられない」と感じるのは、とてもやさしい気持ちの表れとも言えます。
売る・譲る・寄付する・残す。
どの選択をしても、あなたが抱っこ紐や子どもとの時間を大切に思っていたことには変わりません。
この記事で紹介した方法を参考にしながら、
「自分の心が少し軽くなる手放し方」を選んでいけたら、きっと今より暮らしやすくなるはずです。
最後に、この内容はあくまで一つの考え方のまとめです。
実際の判断や行動は、ご自身やご家族の状況・価値観・安全面をよく考えたうえで、ご自身の判断で行ってください。
迷ったときは、メーカーの案内や専門家の情報もあわせて確認しながら、安心できる形を選んでいきましょう。

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