「化粧品を捨てたいけど、燃えるゴミ？不燃？流していいの？もったいない…」と迷って手が止まってしまう人はとても多いです。
使いかけのファンデーション、古くなった口紅、ほとんど使っていないスキンケア、期限がわからない日焼け止め。
そのまま放置すると、スペースも心もモヤモヤしてしまいます。
このページでは、「化粧品を捨てたい」と思ったときに知っておきたい基本ルールと、使用・未使用別の具体的な処分方法を解説します。
ただし、ごみの分別ルールや回収方法は自治体によって異なります。
ここでお伝えする内容はあくまで一般的な考え方なので、最終的にはお住まいの自治体の最新ルール・公式情報を必ず確認してください。
化粧品を捨てたい人が最初に知っておきたい3つの基本
化粧品を捨てたいときは、まず次の3つを意識すると安心です。
1．自治体のルールを最優先する
ごみの区分（燃えるごみ・燃えないごみ・資源ごみ・危険物など）は、市区町村ごとに違います。
同じ「化粧品」でも、地域によって出し方が変わることがあります。
必ず自治体の公式サイトや配布されているごみ分別ガイドを確認しましょう。
2．中身と容器を分けて考える
「中身（液体・クリーム・粉）」「容器（プラスチック・ガラス・金属など）」で、処分方法が変わります。
多くの場合、中身をできるだけ減らしてから、容器を分別する流れになります。
3．水道に大量に流さない・そのまま捨てない
化粧水やファンデーションなどを排水口に大量に流すと、詰まりや環境負荷につながるおそれがあります。
スプレー缶やマニキュアなどを中身が入ったまま捨てると、火災や破裂の原因になる可能性もあります。
安全のためにも、必ず「中身の処理」と「容器の分別」を意識しましょう。
使用期限については、未開封でも長期間放置したものや、開封後時間が経ったものは、見た目やにおい、質感が変わる場合があります。
不安を感じるものは、無理に使わず、適切に処分する方向で考えた方が安心です。
【使用中・使いかけ】化粧品を捨てたいときの基本的な捨て方
使いかけの化粧品を捨てたいときは、「中身を少なくしてから捨てる」が基本です。
ここでは一般的な目安を紹介します。
リキッドファンデーション・化粧水・乳液・美容液などの液体タイプ
・少量であれば、新聞紙やキッチンペーパーなどに吸わせます。
・しみこませた紙を、自治体のルールに沿って燃えるごみ等で処分します。
・ボトルはできる範囲で中身を出し切り、水洗い可能な容器なら軽くすすいでから、プラ容器・資源ごみなど指定の区分へ。
・水で流す場合も、一度に大量ではなく、「残った分をすすぐ程度」にとどめると安心です。
クリーム・バーム・ジェルタイプ
・スパチュラやティッシュで中身をぬぐい取り、紙に包んで指定のごみへ。
・容器はプラスチック・ガラス・金属など、素材に合わせて分別します。
パウダーファンデ・アイシャドウ・チークなど粉もの
・粉を紙やティッシュに出して包み、指定のごみへ。
・コンパクトケースやパレットは、プラスチック、金属、鏡付きなど、自治体の案内に沿って処分します。
・鏡はケガ防止のため紙で包み、「割れ物」とわかるように出すよう指示されている場合もあります。
口紅・リップ
・中身を少量ずつティッシュに出して包みます。
・容器はプラスチックまたは金属として、各自治体の分別ルールに従って捨てます。
・ベタつきが気になる場合は、ティッシュで軽く拭き取ってから処分すると扱いやすくなります。
クレンジングオイル・ポイントメイクリムーバー
・大量にシンクへ流すのは避け、紙に吸わせるなどして量を減らします。
・その後、容器をできる範囲で空にしてから分別します。
これらはあくまで一般的な方法です。
「燃える／燃えない」「資源ごみ」の扱いは地域によって異なるため、最終的には自治体のガイドや公式情報を必ず確認してください。
【未使用・未開封】化粧品を捨てたいけどもったいないときの選択肢
「未使用だから化粧品を捨てたいけど、ただ捨てるのはもったいない」
そう感じる場合は、いきなりごみにせず、いくつかの選択肢を検討してみましょう。
1．自分で使い切れないか見直す
・フェイス用をボディ用にする、夜用に回すなど、工夫次第で使い切れるケースもあります。
・ただし、見た目や匂いに違和感がある場合は、使用を控えた方が安心です。
2．家族や友人に譲る
・未開封で保存状態が良いものに限定すると、受け取る側も安心です。
・「自宅で保管していた期間」など、分かる範囲の情報を正直に伝えると親切です。
3．フリマアプリ・リユースサービスの利用
・未開封品のみ出品を認めているサービスもあります。
・各サービスの利用規約や禁止事項（開封済み化粧品の扱いなど）をよく確認し、ルールに沿って利用してください。
4．寄付・回収プログラムの活用
・一部の団体や企業が、未使用化粧品や空容器の回収・リサイクルを行うことがあります。
・受付条件（未開封のみ、使用期限、対象商品など）は必ず公式情報で最新の内容を確認してください。
・店舗での回収ボックス企画なども、実施期間や対象が変わる可能性があるため、その都度チェックすることが大切です。
これらの方法が難しい場合や条件に合わない場合は、「感謝して適切に処分する」ことも前向きな選択です。
無理に抱え込まず、安全でルールに沿った捨て方を選びましょう。
スプレー缶・マニキュア・香水など「注意が必要な化粧品」の捨て方
化粧品を捨てたいときに特に迷いやすいのが、スプレー缶・マニキュア・香水などのアイテムです。
これらは扱いを間違えると危険につながるおそれがあるため、慎重に処分しましょう。
ヘアスプレー・制汗スプレーなどのエアゾール缶
・基本は中身とガスを最後まで使い切ることが推奨されています。
・使い切れない場合は、屋外など風通しの良い安全な場所で、火気を避けて噴射し、中身とガスをしっかり出します。
・そのうえで、自治体の指示に従い「スプレー缶専用回収」「不燃ごみ」などに分けて捨てます。
・穴あけの要・不要は自治体によって異なるため、必ず最新の案内を確認してください。
マニキュア・除光液
・ビンの中身をそのまま大量に流すことは避けます。
・新聞紙やティッシュに少量ずつしみこませて包み、指定の区分で処分します。
・ビンはガラス・不燃など、住んでいる地域のルールに従って出します。
香水
・香りが強いため、一気に排水へ流すと匂いや環境面が気になる場合があります。
・不要な場合は、少量ずつ紙に吸わせて袋に入れて捨てるなど、周囲への影響を抑える方法が一般的です。
・ビンはガラス容器として扱われることが多いですが、地域の分別ルールを必ず確認してください。
不安な場合や判断に迷う場合は、自治体の環境・清掃担当窓口に「化粧品類の処分方法」を相談すると、より正確な案内を得られる可能性があります。
容器・パッケージを正しく捨てたい人へ｜分別とリサイクルの考え方
「化粧品を捨てたい」と思ったときは、中身だけでなく容器の捨て方も大切です。
ポイントは、中身をできる範囲で出し切ってから、素材ごとに分けることです。
よくある容器と一般的な考え方の一例
※必ずお住まいの自治体のルールで最終確認してください。
| 容器の例 | 一般的な考え方 | 確認ポイント |
|---|---|---|
| プラスチックボトル（化粧水・乳液など） | 中身を出し切り、すすげる場合は軽くすすいでから「プラ」または燃えるごみ・資源ごみへ | 容器の表示マークや分別表を確認 |
| ガラス瓶（香水・美容液など） | 中身をできるだけ抜き取り、ガラスびん・不燃ごみとして出す | 割れ防止のため紙で包む指示の有無 |
| 金属容器・アルミチューブ | 中身をしぼり出してから、不燃ごみ・金属ごみへ | 地域ごとの金属ごみルール |
| コンパクトケース・パレット | 中身を取り除き、プラ・金属・鏡部分を安全に処理 | 複合素材の場合の扱いを自治体ガイドで確認 |
また、一部ブランドや店舗では、空き容器の回収・リサイクルプログラムが行われる場合があります。
対象ブランド・対象容器・実施期間などは変更されることがあるため、必ず公式サイトや店頭表示で最新情報を確認してから利用してください。
化粧品を捨てたい気持ちを前向きに｜コスメ断捨離の簡単チェックリスト
「捨てるのが悪いことみたいで罪悪感がある」という声も多いですが、
安全性や衛生面を考えて手放すことは、とても前向きな行動です。
コスメ断捨離の目安チェックリスト
・開封して1年以上ほとんど使っていない。
・色・匂い・テクスチャーが購入時と明らかに違う。
・今の自分の肌質・好みに合わなくなっている。
・どう使うかイメージできないアイテムが引き出しで眠っている。
1つでも当てはまるものがあれば、「今までありがとう」と心の中で伝えて、ルールに沿って処分するタイミングと考えても良いでしょう。
捨てる＝ムダではなく、「持ち物を見直して、自分に合うものを選び直すプロセス」です。
古い化粧品を適切に処分することで、今本当に使うアイテムが見えやすくなります。
ポーチや棚がスッキリすると、毎日のメイク時間も短くなり、気持ちも軽くなりやすくなります。
まとめ｜「化粧品を捨てたい」と思ったら、ルール＋安全＋自分の気持ちを大事に
化粧品を捨てたいと感じたときは、
① 自治体のルールを確認する
② 中身と容器を分けて考える
③ 使用中・未使用・特殊アイテムごとに安全な方法を選ぶ
この3つを意識すれば、迷いはぐっと少なくなります。
未使用品は譲渡やリユース、寄付などで誰かの役に立つ可能性があります。
使いかけや古いものは、無理に使い切ろうとせず、自分と環境に配慮した方法で手放すことを考えてみてください。
「化粧品を捨てたい」という気持ちは、これからの自分に合ったコスメだけを選ぶための第一歩です。
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