更新日：2025年10月28日。
「扇風機を捨てたい。買取に出すべきか、自治体で捨てるべきか、引取サービスを使うべきか」。
迷ったら、費用×手間×スピード×安全（電池・発火対策）の4軸で比べると決めやすいです。
扇風機は家電リサイクル法の4品目（エアコン・テレビ・冷蔵庫/冷凍庫・洗濯機/乾燥機）には含まれません。多くは自治体の「粗大ごみ」「燃やさないごみ」「小型家電リサイクル」で扱います。充電式（コードレス）扇風機はリチウムイオン電池の扱いに注意して進めましょう。
結論と早見表｜まずは自分に合うルートを選ぶ
先に選択肢を並べてから、各ルートの手順へ進むとスムーズです。
目安は以下の「費用・手間・早さ・安全」。料金や受付条件は自治体や店舗によって違うため、必ずお住まいの自治体や利用先の最新情報を確認してください。
| 方法 | 費用目安 | 手間 | スピード | 向いている人 | 注意点 |
|---|---|---|---|---|---|
| 自治体の粗大ごみ | 数百円〜（地域で異なる） | 中（申込・シール購入・指定日に排出） | 数日〜数週間 | 安く確実に処分したい | 予約制が多い。搬出は自分で行う。 |
| 燃やさないごみ（小型） | 無料〜 | 低（通常収集） | 通常収集日に出せる | 小型の卓上扇風機など | サイズ・材質の基準は自治体ごとに異なる。 |
| 小型家電リサイクル（回収ボックス等） | 多くが無料 | 低（区役所等に持込） | 即日（持込み時） | 資源化を重視したい | 投入サイズ制限あり。電池の取り扱いに要注意。 |
| 買取・譲渡（フリマ・リユース） | 状態次第で収入 | 中〜高（出品・梱包・取引） | 即日〜数週間 | 動作品・新しめの機種 | 動作・衛生面の事前チェックを。 |
| 量販店の引取（新規購入時） | 店舗ごと（有料が多い） | 低（購入と同時手配） | 購入日に同時など | 買い替え予定がある | 扇風機は家電リサイクル法対象外。店舗ポリシー要確認。 |
| 不用品回収業者 | 数千円〜（量・地域で差） | 低（自宅から回収） | 最短即日も | 大量処分・急ぎ | 無許可業者は利用しない。許可・見積の透明性を確認。 |
法制度の基礎知識｜扇風機は家電4品目ではない
扇風機は一般に家電リサイクル法の指定4品目ではありません。
対象は「エアコン」「テレビ」「冷蔵庫・冷凍庫」「洗濯機・衣類乾燥機」です。
したがって、扇風機は自治体のごみ区分（粗大・燃やさないごみ等）や小型家電リサイクル制度で扱うのが基本です。
一方で、小型家電リサイクル制度を導入している自治体では、区役所などの回収ボックスや連携業者（宅配回収など）で資源回収している例があります。
自治体により扱いが異なるため、必ずお住まいの自治体ページで「小型家電 回収ボックス」「扇風機」の記載を確認してください。
ルート1｜自治体で捨てる（粗大ごみ／燃やさないごみ）
多くの家庭で使いやすいのが自治体ルートです。
手順は概ね次の通りです。
- 自治体サイトで「粗大ごみ」「燃やさないごみ」「小型家電回収」の区分とサイズ基準を確認する。
- 粗大ごみの場合は事前申込と手数料券（シール）購入が一般的。指定日に所定場所へ排出。
- 燃やさないごみ（不燃）に出せるサイズなら、通常の収集日に出す（材質やサイズ制限に注意）。
参考例として、複数の自治体が回収ボックスの投入サイズや電池の扱いを細かく定めています。
ルールは地域ごとに違うため、掲示や公式ページの最新案内に従ってください。
ルート2｜小型家電リサイクル（回収ボックス／宅配回収）
資源化を重視するなら小型家電リサイクルが便利です。
区役所や公共施設に置かれた回収ボックスは、投入スロットのサイズ制限があり、電池は取り外しまたは絶縁などの指示がある場合があります。
宅配回収の有無や料金、対象サイズは自治体や提携事業者により異なります。
ルート3｜買取・譲渡でリユースする
年式が新しい。動作品。外観がきれい。付属品が揃っている。
こうした条件が揃うほど買取・譲渡は有力です。
事前に動作確認・清掃・型番撮影・付属品確認をしておくとスムーズです。
季節家電は需要の波があるため、春〜初夏は比較的動きやすい傾向があります。
対面取引の安全、送料、匿名配送の可否、未成年者の取引条件なども確認しましょう。
ルート4｜量販店の引取（買い替え時）
扇風機は家電リサイクル法の対象外ですが、買い替え時の店頭引取を実施している店舗もあります。
料金体系や対象条件は店舗ごとに異なるため、購入前に店舗の引取サービス規約をチェックしてください。
例として、同時引取の可否。出張引取の対応エリア。台数やサイズ制限。箱数の上限などを事前確認しておくと安心です。
ルート5｜不用品回収業者に依頼する時のチェックポイント
急ぎ。大量処分。搬出困難。
こうした状況では回収業者が選択肢になります。
ただし、「無許可」の回収業者は利用しないでください。
トラブル予防のため、見積の内訳。追加料金。キャンセル条件。作業員数。保険加入の有無。会社所在地や許可の種類を事前に確認しましょう。
相見積もりを取り、訪問前に金額幅を把握しておくと安心です。
安全最優先｜充電式（コードレス）扇風機の電池に注意
近年、リチウムイオン電池の混入による火災が問題になることがあります。
充電式の卓上・ハンディ扇風機などを処分する際は、電池の扱いに特に注意してください。
- 電池内蔵製品を一般ごみへ混ぜない。破砕時の発火リスクがあります。
- 自治体の指示に従い、電池を外す・絶縁して出す等のルールがある場合は必ず従う。無理な分解は行わない。
- 電池単体は、店頭回収（協力店）を実施している場合があります。対象電池や受付条件を事前確認し、案内に従ってください。
かんたん手順｜あなたに合う最短ルート
- サイズと状態を確認。卓上・小型なら「燃やさないごみ」や「小型家電回収ボックス」候補。大型・台座付きは「粗大ごみ」候補。
- 電池の有無を確認（充電式）し、自治体のルールに従う。分解指示がなければ無理に外さない。
- 資源化重視なら小型家電リサイクルへ。近くのボックス（区役所等）や自治体連携の宅配回収をチェック。
- 買い替え予定があるなら量販店の引取を事前に確認。
- 状態が良ければ買取・譲渡を検討。需要期（春〜初夏）に動くと決まりやすいことがあります。
- 急ぎ・大量・搬出困難なら許可ある回収業者で相見積もり。
よくある質問（FAQ）
- Q. 扇風機は家電リサイクル券が必要ですか？
- A. いいえ。扇風機は家電リサイクル法の「4品目」ではないため、通常は不要です。自治体区分（粗大・不燃）または小型家電リサイクルで対応します。
- Q. 小型家電回収ボックスに入れてよい基準は？
- A. 自治体が定めた投入スロットのサイズや回収対象の基準に従います。サイズ上限や電池の扱いなど、各自治体の掲示や案内を必ず確認してください。
- Q. 充電式のハンディ扇風機はどう捨てる？
- A. 自治体の指示が最優先です。電池を外すルールがあれば絶縁等の指示に従い、電池単体は店頭回収の協力店を利用できる場合があります。無理な分解は避けてください。
- Q. 無料で早く済ませたい。
- A. 小型なら「燃やさないごみ」や「小型家電回収ボックス」が候補です。投入サイズ・電池の扱いを必ず確認してください。
- Q. まとめて部屋から出したい。
- A. 許可ある回収業者で相見積もりを取りましょう。料金内訳や追加費用の条件を事前に確認すると安全です。
自治体ページの探し方（例）
- 「自治体名＋小型家電リサイクル」で検索。回収ボックスの設置場所や投入サイズ、電池の扱いがまとまっています。
- 「自治体名＋粗大ごみ」で検索。手数料・申込方法・排出ルール・受付日が確認できます。
- 「自治体名＋不燃ごみ（燃やさないごみ）」で検索。出せるサイズや材質の基準、頻度が分かります。
チェックリスト｜出す前に最終確認
- 家電4品目ではない（リサイクル券は不要）。
- 自治体の区分（粗大／不燃／小型家電）を確認した。
- 回収ボックスはサイズ制限と電池の扱いを確認した。
- 充電式は発火対策を理解した（混入厳禁・無理な分解不可・指示どおり絶縁など）。
- 買い替え時は店舗の引取サービス条件を確認した。
本記事は公的機関・自治体などの公開情報や一般的な運用を参考に、正確で確かな情報に基づいて作成しています。
ただし、自治体や事業者の運用は変更される場合があります。お住まいの地域・利用先の最新案内をご確認ください。
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